液温計

液温計必要度 ★★★★★
必須です。

 

暗室作業や、フィルムの現像には、薬液の温度管理がかかせません。
やはり特に現像液の温度管理が重要です。

 

停止液や定着液はそれほど神経質になる必要はありませんが、フィルム現像の場合は、現像液との温度差が激しいと、ちりめん状のしわができる場合もあります。
特に冬は、水洗のときに急激に冷たい水を入れないように注意が必要です。

 

液温の管理には、液温計が活躍します。
何千円もするカラー用の液温計もありますが、通常は安いもので十分です。

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

堀内カラー 液温計(30cm)
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お店で比べて買おう

安いものは、表示される温度にばらつきがあります。
お店でたくさんの液温計を見比べてみてください。

 

意外とバラバラで、一度くらい違うものもあるはずです。
そこで、なるべく平均的な温度を示しているものを、3本くらいまとめて買うのをおすすめします。

 

そうすれば、たとえ一本が折れてしまっても、同じ液温計があるので安心です。
液温計は消耗品と考え、折れたら一緒に買った液温計をお店へ持っていって、同じ温度のを買いましょう。

 

常温で同じ温度でも、温度が上がったときにも同じ表示かチェックしたほうがいいかもしれません。

 

温度計はこだわるときりがありません。
標準温度計といって、検査成績書のついたものは1万円以上します。
精度は上がりますが、暗室でそこまでの温度管理はいずれにせよ難しいです。

 

主な液温計を使う場面

粉の現像液を溶かすときに、お湯が50度以下になっているか確認するとき
粉の定着液を溶かすときに、お湯が30度以下になっているか確認するとき
フィルム現像時に20度の現像液を用意するとき
印画紙の現像時に、温度確認のために現像液のバットに入れておく

 

あと液温計の中身は毒なので、割ってしまった時に、直接さわらないように注意しましょう。

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