薬液保存用タンク(エアーボトル・ポリビン)

保存用タンク必要度 ★★★

 

粉から溶いた現像液や定着液を保存するためには、当然容器が必要です。
ペットボトルなどの容器でも、工夫すれば問題は無いと思います。

 

左の蛇腹のタンクは現像液の保存用で、右の容器は定着液用に使っているものです。

 

保存用タンク(エアーボトル)

 

現像液の保存

現像液を保存するのは、エアーボトル(LPL)や、ベローズボトル(キング)といった商品名の、蛇腹になっているボトルです。

 

現像液は必要な分だけ使って、使い終わったら捨てる(D-76の1:1希釈現像の場合)ので、どんどん保存する現像液の量が減っていきます。
空気と触れていると現像液が酸化してしまうので、蛇腹を縮めて中に空気が入らないようにするんです。

 

定着液の保存

定着液は、何回か使えるので、へたれるまではタンクに戻します。
そのため空気がたくさん入ることが少ないので、わざわざ蛇腹のボトルを使う必要はありません。

 

ただ、どちらも太陽光の影響をうけないように、光を通しにくい容器です。

 

ペットボトルなどを利用する場合でも、冷暗所に保管して、黒い紙などで覆うなどの工夫をするようにしましょう。

 

水洗促進剤(富士QW、ILFORDクイックウォッシャー、Kodakハイポクリアリング)などは、ペットボトルで構いません。

 

 

液を溶いた日付がわかるように、メモを貼っておきましょう。
定着液は、使った回数も。

 

なんとなく、容器の中の酸素を少なくしようと、蓋をする前に、深呼吸して息を吹き込んでました。効果があるのかは不明です…。

 

ペットボトルは口が狭いので、不安な人はロートを使いましょう。
ロートは100円ショップで売っているもので十分です。

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