ダークカーテン(遮光カーテン)

ダークカーテン必要度 ★★★★★

 

ダークカーテンは、自宅で写真暗室をするには欠かせません。

 

写真暗室用の遮光カーテンのことで、ブラックカーテンとも言われます。
インテリア用の遮光カーテンと違って、表面はビニールっぽい感じなので、現像液などが飛び散っても拭けばきれいになります。

 

カーテンレールとカーテンの隙間から光が入ってこないように、カーテンレールの上から、ダークカーテンの切れ端を壁にテープで止めて、レールに被さるようにして遮光するなどの工夫が必要です。

 

窓にぴったりの大きさのダークカーテンでは、隙間から光が入りやすいので、大きめを用意して、下にもだらりと垂れている方がいいです。

 

なるべくなら、ダークカーテンは二枚をあわせるようなことはせずに、できるだけ一枚で窓を遮光するようにしましょう。

 

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部屋の窓に雨戸があって、雨戸を閉じれば真っ暗にできる場合には、無くても大丈夫です。

 

でも、昼間であれば、それでも念のためにダークカーテンを引いた方がいいと思います。
最近では、雨戸がシャッターになっているものも見かけますが、その場合にはダークカーテンは必要ありません。

 

普通の遮光カーテンでも大丈夫?

朝まぶしいのが嫌だから、遮光カーテンをつけてるという人もいると思います。
暗室用のダークカーテンじゃなくてもいいのでしょうか?

 

布の遮光カーテンには、1級、2級、3級といったグレードがあります。

 

1級:遮光率99.99%以上
2級:遮光率99.80%以上99.99%未満
3級:遮光率99.40%以上99.80%未満

 

2級や3級では写真暗室には向きません。
最低でも1級の遮光カーテンにしてください。

 

「最低でも」というのは、同じ1級でも違いがあるからです。
同じ1級でも、ベージュなどの薄い色のカーテンはやや透けると思ってください。
黒や紺などの濃い色にしましょう。完全遮光をうたっているカーテンもあります。

 

それでも、上部や横などから光が入ってきます。
リターン縫製といって、サイドからの光を軽減する仕様もあります。

 

また、2枚をセンターで閉じるのではなく、2枚分の幅のある1枚で片開きにすると、真ん中から光が入ることがありません。

 

そして長めに引きずるようにして、下からの光も遮りましょう。

 

一番の問題は上からの光

結局は、カーテン上部からの光漏れ対策が必要になります。
「ダークカーテンの切れ端をベタベタ貼り付ける」というのが一番簡単なのですが、見栄えを良くしたい場合は別の方法がいいですよね。

 

カーテンボックスをつける、カーテンバランスをつける、カーテンレールの位置を高くする、などの方法があります。

 

完全に光を防ぐのが難しい場合は、夜にだけ暗室作業をするようにすれば問題ないです。

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