イーゼル(イーゼルマスク)

LPLのイーゼル

イーゼル(イーゼルマスク)必要度 ★★★★★

 

印画紙に露光するときに、印画紙を固定しておく道具です。

 

引き伸ばし器の台に、オーバーマット(写真を額に入れるときの縁となる厚紙)などを片方だけテープで止めて置けば、イーゼルが無くてもできることはできますが、めんどくさいです…。

 

イーゼルがあれば、フィルムの比率に合わせてぴったりと露光することができますし、引き伸ばしサイズの微調整、場合によっては、トリミングなども容易です

 

黒いブレード(羽根)の部分を動かして、枠となる範囲を調整します。

 

お店で見ると、羽根が二枚のものや、四枚のものがあると思いますが、ぜひ四枚のものを使ってください。

 

二枚羽だと、二辺の余白が固定になります。

 

印画紙は、長期保存しておくと、薬剤を吸っている周辺から変色してきます。
そのため、均等に余白のとれる四枚羽根のものがいいのです。

 

また、マット加工などをするときにも、余白は必要です。

 

注意点

イーゼルの羽根を動かすときは、閉じたままで動かすと、摩擦がかかるので歪みやすくなります。
なるべく面倒でも、イーゼルの羽は、浮かせた状態で調整するようにしましょう。

 

あと、意外と見逃されがちですが、角を直角に写真を焼くことが、重要です。
サンダースなどの高いイーゼルは、しっかりと直角が出るように作られています。

 

下の写真をみてください。イーゼルの角の部分の写真です。

イーゼルの角を直角に固定

 

安いイーゼルであっても、高いイーゼルであっても、角を三角定規などで、しっかりと直角になっているか確認しましょう。
そして、サイズが決まっているなら、パーマセルなどで、イーゼルの羽根を直セル四つとも固定してしまうのがおすすめです。

 

これをするとしないとでは、写真の直角が大きく変わってしまいます。
直角が出ていないということは、平行四辺形のように歪んでしまっているということなので、マットなどをかぶせるときに問題がでてきます。

 

余白を少し出してマットをかぶせる場合などは、余白が均等にでませんし、余白を出さないで、写真に少しかぶるようにマットをする場合でも、白い部分が出ないように、必要以上にかぶせなくてはならなくなります。

 

ちなみに、印画紙が浮かないように、イーゼルマスクの背面から空気を吸い出すバキュームイーゼルというものもあるそうです。
イーゼルと印画紙をぴったりと密着させて、印画紙の平面性を高めるというものです。

 

印画紙がべこべこしてしまいがちな大きなサイズの場合に用いられているようです。

 

安物でも、羽根を固定すれば直角は出せます。なるべく四つ羽根のイーゼルを。

 

バキュームイーゼル

印画紙のサイズが大きくなると、イーゼルに設置したときに真ん中の部分が浮いてきてしまいます。
ピントは面で合うため、印画紙も平面性を保っていなければならないのです。

 

それを防ぐための、バキュームイーゼルなるものがあります。
ネーミングから分かると思いますが、空気を吸うことで印画紙を吸着させるイーゼルです。

 

下の面に無数の穴が開いていて、ポンプで空気を吸い出す仕組みです。

 

こだわって自作している人もいますが、剥がせる両面テープなどで浮きを防ぐのが現実的でしょう。


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