引き伸ばし機

モノクロ写真をプリントするのに絶対に欠かせないのが引き伸ばし機。

 

フィルムをセットして、上から光をあてて、フィルムを通った光が、レンズを通って、拡大投影されるもので、印画紙に感光させるものです。
小さなフィルムが大きく引伸ばせるということで、引伸ばし機。

 

下向きのアナログのプロジェクターだと思うとイメージしやすいと思います。

 

主に、台と、支柱と、ヘッドからなります。
4×5や8×10などの大判フィルムを引伸ばすには、それ用の引伸ばし機が必要となります。

 

支柱も太くて、ヘッドも大きいです。

 

135専用では、フォコマート(ライカ社の引き伸ばし機)が、製造中止されているけれど、人気が高い。
4×5では、べセラーなど。

 

引き伸ばし機には、ライトの光を集める方式が、いくつかあるので紹介します。

集散光式引き伸ばし機

モノクロの引き伸ばし機に多く使われる方式です。
散光式に比べ、硬調(パッキリとコントラスト強め)になると言われています。

 

おすすめのモノクロ引き伸ばし機

 

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LPL エル・ピー・エル商事 6×7判 システム引伸機 7700プロ[L32311]
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コストパフォーマンスが高く、世界中で愛用者の多いモノクロ用集散光式の引き伸ばし機です。

 

ヘッドをカラーヘッドC7700に交換すれば、カラー引き伸ばし機になります。

 

6×7判のサイズ(ブローニー)まで対応しています。
最初に付属しているネガキャリアは、ガラスで挟むタイプのものなので、ニュートンリング(虹のような線状のリング)がでることもあります。

 

ガラスの無いタイプのネガキャリアへ買い換えるのことをおすすめします。
アンチニュートンガラス二枚でフィルムを挟むという方法もあります。

散光式引き伸ばし機

カラーの引き伸ばし機に多いです。
上記のLPL システム引伸機 7700プロの、散光式バージョンとも言えるのが、LPL VCCE 引伸機 VC7700プロです。

 

 

VCは、ヴァリアブルコントラストの略で、多階調印画紙に対応。フィルターが内蔵されていて、ダイヤルの調整で0号〜5号まで変更できます。

 

LPL カラー引伸機 C7700プロも散光式です。

引伸しレンズ

ネガの画像を投影するには、引伸しレンズが必要です。

 

カメラのレンズを通ってフィルムに焼き付いた画像を、今度は逆に引伸し機に付けたレンズを通して印画紙に投影するのです。

 

135フィルムでは、基本的に50mmレンズを使います。
120フィルム(ブローニー)では、90mm前後のレンズを使います。

 

別に135フィルムを90mmレンズで引きのばしても良いんですが、ヘッドを高くしないと大きく伸ばせません。
当然支柱の高さには限りがあるので、50mmレンズが最適というわけです。

引き伸ばしタイマー

引伸しタイマー

引伸し作業で適正な露光時間を導き出すためには、露光時間を正確にコントロールするのが大切です。

 

正確に露光時間をコントロールするために必要なのが、引伸しタイマーです。

 

ダイヤルを回して露光時間を調整できます。

 

0.2秒刻みのものもありますが、できれば0.1秒刻みのタイマーを手に入れましょう。