押入れ暗室の作り方

ドラえもんの気分になれる、押入れを利用した暗室。
普通は、布団を置く上の段を机代わりにして、引き伸ばし機をおきます。

 

椅子に座って、足は下の段に入れる感じなので、押入れを丸々空にする必要があります。

 

押入れの中が臭くなるのは必至です。^^
ビニールシートなどを敷きましょう。停止液は酢酸じゃなくてクエン酸にすると、ニオイが軽減されます。

 

昔は中に入って、襖を閉めて暗室にしていたりもしたようですが、今はそんなに広い押入れはありませんよね…。
フィルムを詰めたりするくらいはできそうですが。

 

遮光について

現実的には、襖を外すか、開けて、大きめのダークカーテンを取り付けて、それを背負う形でプリント作業をすることになると思います。
カーテンの中に隠れて作業するかんじですね。

 

熱気が篭りやすいので、こまめな換気を気をつけましょう。
押入れから少し離したところの天井からダークカーテンを吊るして、部屋を区切る方法もあります。

 

押し入れは3方が壁に囲まれているのがメリット。
真夜中であれば、そこまで気を遣わなくても暗室作業が可能です。

 

もしくは、暗室のある部屋を遮光して、引き伸ばし機を置くところが押入れなだけという場合もあります。
この場合は、処理などは押し入れの外でできるので、こっちのほうがいいかもしれません。

 

水洗などの処理は台所やお風呂場を使うので、なるべく水場と近い部屋の方がいいですね。

 

大きなプリントには不向き

ただ、現像、停止、定着を押し入れの中でやるとなると、あまり大きなサイズに引きのばすのは難しいでしょう。

 

そもそも、ブローニーまで伸ばせる引伸し機は高さが1250cmとかなので、一般的な押し入れの上の段には収まりません。
100〜110cmというのが普通の押し入れの上段の高さだそうです。
これだと、135フィルム専用の背の低い伸ばし機しか入らないでしょう。

 

うちの押し入れも計ってみたところ100cmでしたが、天袋がないタイプの押し入れもあって、そちらは高いところでは150cmほどあったので、うまく入れれば大きな伸ばし機も入りそうです。

 

実際に押し入れを暗室にしている人たち

Twitterで、実際に押し入れ暗室をしている方を見つけました。

 

 

 

 

みなさん工夫されてますね。

 

今なら、押し入れよりウォークインクローゼットの方が暗室にしやすいと思います。
引越し先を探すときに、にウォークインクローゼットがあったら、暗室にできそうかチェックしてみましょう。

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