お風呂場暗室の作り方
窓の大きな明るいお風呂場は暗室には向きません。
お風呂場を暗室にするのは、水が自由に使えるという点で便利です。
薬品などがこぼれても、水で流せばすぐに綺麗になりますね。
臭いも付きにくいし、なにより部屋が臭くなりません。
ユニットバスなどの窓がない浴室は遮光も容易、完全暗室にもできます。
浴室の照明は電球のことが多いので、暗室電球に変えるだけで暗室にできることも。
窓のある浴室の場合は、突っ張り棒とダークカーテンを駆使すればある程度の暗さは確保できるでしょう。
夜に暗室作業をするのであれば、なんとなかると思います。
ホコリも少ないので、浴室はフィルムを干したりするのにも適しています。
お座敷暗室でも、結局水場も必要なので、お風呂場を使うことが多いです。
引き伸ばし機とバットがバスルームへ置ければ、部屋を暗室にするより場所を取らないという利点もあります。
不便なのは、当たり前ですが、暗室として使っているときはお風呂に入れないことです。
普段は引き伸ばし機も、別のところへ移動させる必要があるので、重いものだと厳しいでしょう。
具体的には、浴槽の蓋を閉め、その上に板を乗せるなどして頑丈な机にします。
そしてその上に引き伸ばし機を置きます。
バットはその横に置けるだけ置いて、あとは床に置くか、狭い場合には、水洗を台所にするなどの工夫も必要ですね。
机が置けるスペースがあれば、浴槽の上をバットのスペースにすると使いやすいと思います。
脱衣所があるなら
浴室に伸ばし機を持ち込むときに一番気を付けることは、「感電」です。
充電中のスマホをお風呂に落として感電死したという事故はけっこうあります。
入浴しながら暗室をする人はいないでしょうが、それでも浴室は水場です。
延長コードの接続部分は床に置かずに、できれば防滴コンセントカバーなどで防水しましょう。
お風呂場に、着替えるスペースの小さな部屋が付いているなら、そこへ引き伸ばし機を固定してしまうのもいいでしょう。
脱衣所も暗室にする必要がありますが、感電のリスクは少なくなりますね。
浴槽の蓋をしめて、そのうえにバッドを並べるといいでしょう。
浴室暗室の例
実際にお風呂場で暗室作業をしている方たち。
余りにも自宅で引き伸ばししなさ過ぎて、引き延し機の上が荷物置き場に(汗)
— Shin Tooyama@Syndrome (@Shin_tooyama) May 13, 2019
セッティングに1時間半もかかってしまった(涙)
これから、脱衣所&風呂場暗室に篭ります pic.twitter.com/S6mpmpTaQO
うちの暗室は風呂場なので、普段は機材を棚に収納してます。そんな事情で、6×9の引伸機でも一瞬でバラバラに分解できるロデムのようなフジB690以外は使う気になれないのです。 pic.twitter.com/2EDgsm7U
— 石橋 秀哲 (@kobe_inter_art) February 2, 2012
浴室で暗室作業、引伸機はライツヴァロイII、50年以上前のもの。新調したパターソンのセーフライトは可愛いやつです。 #photo #camera #film #写真 #フィルムカメラ #アナログ pic.twitter.com/LuloKBnSPz
— 大山高彦 (@oniyama4649) July 1, 2016